前回書いてからあっという間にひと月半。
親父さん日曜日に退院決定。予定通り。
「7時半に朝ごはんが出るき8時に迎えに来てくれや。」
早く帰りた過ぎやろ。行くけど。
ひと月半のエースの不在。乗り越えたかというと全然乗り越えてません。親父の領域に踏み込んだのはほんの数日。あとは今まで通り自分の領域しか出来てません。
ご注文いただいてるみなさま、お待たせしてます。本当にごめんなさい。
父が8月末に入院して、9月の7・8日が大阪海遊館への遠征出店。そこに持って行くための包丁仕上げ。しっかり作ったのにたいして売れず。
帰ってきてご注文の鋏の仕上げしてたら10月6日は岡山へ遠征しての出店。海遊館のためにしっかり作った包丁たちがいつのまにか売れてしまっていて、また岡山のために作る。また売れず。鋏ひとつとナイフがひとつ。包丁1個も売れず。
それから帰って来てからは来週10月19・20日の刃物まつりに向けての品作り。作ってる間にまた包丁いくつも売り切れていて。あと1週間またまた作り込みに入ります。
その間も絶えることなく襲いかかってくる研ぎ直しのご依頼たち。いや、ありがたいことなのです。
8月末に電話でご注文いただいたお客様に数日後あらためてお値段と納期を連絡すると
「ブログ見ました。大変な時に注文してしまってすみません。」て言われてしまいました。
いえいえ、ご注文も研ぎの依頼も本当にありがたいことです。ただ、今までより少し長くお待たせしてしまうので、こちらこそすみませんです。他にもたくさんお待たせしてます。もう少しお待ちください。
前にも書いたことある気がするけど、何年も前に商工会の職員さんに聞かれたことがあります。
「笹岡さんはフットワーク軽くいつでもどこへでも町内だろうが県外だろうが出店しに行くけど、この先もずっとそうしますか?それとも違う目指す形がありますか?」
この時はこう答えました。
「今はどこでも出て行って売れても売れなくてもPR出来たらいい。『ここに鍛冶屋がいますよ!研ぎ直しもしますよ!』って知ってもらう努力が必要や。でも、最終的には工場にこもって作りよったら向こうから買いに来てもらえるようになれたらいいかな。」
なっちゅうかも!
海遊館行っても岡山の朝市行ってもたいして売れんかった。
けど、工場で仕事しよったらパラパラ包丁買いに来てくれて次どっか行く時はまたサイズによっては売り切れ売り切れ。また売りに行くための品揃えに残業の日々。
包丁だけじゃなくて、ネットを通じて鋏のオーダーも次々もらえてます。もう何人のお客様をお待たせしちゅうことか。
うん、なっちゅうね。
こもって仕事すべきながやろね。
あの時はかっこえいこと言ったけど、行きたいき行きよっただけながやね。
いっぱいいっぱいやけどやっぱり出会いに行きたいもんね。
別の形の最終形を、最適解を見つけます。
とりあえずは来週末の刃物まつりに向けて、あれも作らんとこれも作らんと。
頑張ります!
10月19(土)20(日)
香美市鏡野公園にて
遊びに来てください!