46。もう10年やって来たってことか。魂に消費期限はないけど、今までの感じでやれる時間はそんなに残されてない気がします。
それでもやっぱり「隠し事なんか1つもなくて間違った事は全部口にして 感じた事は全部歌にして」(フラワーカンパニーズ『人生GOES ON』より)生きたいと思います。
ずいぶん時間が経ってしまいましたが、先月末の東京遠征の土産話がもう一つあるので今更ながら書きます。
物語の始まりは10月に流れて来たこんなFAX。
寸法と形指定のオーダーでした。
完成してお送りしたのが11月16日。
数日後、21日やったかなぁ、そのお客様からお手紙が届きました。
「旧芝離宮恩賜庭園ではただいま雪吊りの作業に入っております。東京にお出かけの際はぜひお立ち寄りください。」
庭園のパンフレットと入場チケットとともに。ここの管理をされてる庭師さんながやね。
すごいタイミング。その週末が東京遠征。
「うわ!ちょうど東京行くやん。見に行こう。」
で、25日に東京へ行き、自由が丘で販売。
その場所に気になるお客さまがいました。うちの品を見るお客様のほとんどは包丁を見てくれます。普通は包丁から。使う人、必要としている人が多いのはやっぱり包丁。
そんな中、鋏をじっくり見てくれる方が。
じっくり見て植木鋏を手に持ってくれたり。
声をかけました。
「庭師さんですか?」
「はい。この前鋏を送っていただいた〇〇です。」
あ、チケットの人!
うれしいよねぇ。
「明日、庭園を見に行きます!」
「受付で声掛けてくれたらご案内しますよ。」って。
鋏買ってくれて、庭園のチケット送ってくれて、さらに販売する自由が丘まで来てくれました。東京でうちの鋏を使ってくれてる方に会えました。
「すごいタイミング!」って思ったお手紙でしたが、こちらの東京遠征もリサーチの上チケットを送ってくれた模様。本当にありがとうございます。
で、翌月曜日、旧芝離宮恩賜庭園へ。
言われた通り受付でお名前を言うと出て来てくれて庭園を一周ご案内いただきました。
管理する方のご案内付きの贅沢庭園見学。
あ、東京タワー。
高層ビルが立ち並び電車や新幹線がすぐそばを走り抜ける場所にある庭園。江戸時代4代将軍家綱さんの時代が起源の庭園。いい場所でした。こういう場所をいいと思えるくらいに年齢は重ねて来たね。
一周のご案内が終わる頃、また別の管理されてる方が現れました。
「△△です。」
あ!この方もうちのお客さま。ご挨拶。
東京浜松町駅降りてすぐの旧芝離宮恩賜庭園にはうちの鋏を使ってくれている庭師さんが2人います。
ホームページから通販で買ってくれたお客様2人にお会い出来ました。同じ場所で。
少し3人でお話して鋏のご感想も聞けました。
ありがたいことに日本のあちこちからご注文いただいてあちこちにお送りしてきてますが、出張先でそのお客さまに会える。しかもご招待いただいて、うちの鋏が管理に使われている歴史ある庭園で。なかなかすごい経験でした。
うれしかったです。
またしっかり作りたいと思います。