あらためて、「伝統工芸・手仕事・職人」光当たってますよー。今ですよー。来年からとか3年後とか言ってたら置いてかれる。そもそも今動けてなかったら3年経っても動けんと思うけど。今です。
3年前からやるのは今ながやけどね。
5年前10年前から常に今です。
やるべき。やりましょう。
1日の間に続けてうれしいことがあったので書きます。
ケース①
前回包丁を買っていただいた方がご来店。
「この前買った包丁良く切れた!そこで相談やけどこれ直る?」
で、包丁4丁研ぎ直しをお持ち込み。
直します!
お買い上げ→研ぎ直しへ
通常は逆で、研ぎ→お買い上げへ、ってのを目指してしっかりきっちり研ぎの仕事をしております。研ぎ直しから出会うお客様が圧倒的に多いので。
ケース②
研ぎ直しをお預けに来てくれた方に万能包丁のご注文をいただく。最も一般的な品ですが慢性的な品薄状態が続いていて今はほとんど受注生産。「姉の分も作っちょいて。」って2丁ご注文。
完成してお渡ししてひと月程でまたご来店。
「この前はありがとうございました!姉もよく切れるって喜んでくれて。今回は姉から研ぎ直しを預かって来ました。」
もう本当にこちらの方がありがとう、です。
お買い上げ→研ぎ直しへ。
同じパターンやけどさらにおまけ。
「研ぎ直ししてもらったのがまた使える様になったので自分に買った分は嫁にあげました。そしたら嫁が『今まで使いよった包丁は何やったがやろ。』って切れ味にびっくりしてました。」
お姉さんやお嫁さんに広げていただく。
ありがたいことです。
これが①と②の方が持ち込まれた包丁。
研ぎ直し出来ました。柄の取り替えも4つ。
ケース③
ホームページから刈込鋏を何度かご注文いただいた東京の植木屋さんからお電話が。
「包丁の注文していいですか?」
奥様がお魚を捌くのに小さめの出刃包丁をご注文いただきました。
鋏→包丁へ。
このパターンはめずらしい。
鋏を買って使ってくれた県外の植木屋さんからうちの仕事への信頼を得られた様な感じがしてとってもうれしかったです。
これから作ります。
これがはさみ屋の販促。
ひとつの仕事がなんとか次に繋がるように。しっかり仕事をするだけながやけどね。
新規顧客獲得も絶対大事やけど、リピーターさんを作ることってもっと大事ながやと思います。
せっかくはさみ屋を見つけてくれたお客さんです。売りっぱなしじゃもったいない。
その点、「作る」と「直す」が出来ることがとっても有効。これがうちの強み。
「研ぎ」が「売上」を作ったり、
「売上」が「研ぎ」を作ってくれたり、
「売上」が「次の売上」を生み出したり。
販促ツールは自分の仕事。
なんて恵まれた職業ながやろ。
やってきたことは何年も前からずっと同じながやけど、ちょっとはっきり現れ始めた気がします。そんなことを実感することが増えました。実感することがモチベーションになります。
明日からも頑張ります。