大事件。
国立劇場行けなくなりました。
昨日のこと。
「国立劇場から刃物の販売はダメ、って連絡が…。もう本当に今更ですけど、写真撮ってカタログ販売的に出来ませんか?」
危険を心配する気持ちはわかるけど、これは出発前々日。
飛行機もホテルもずっと前から予約済み。
「写真だけじゃ売れんでー。」
お客様にはその場で渡さず後日高知に戻ってから個別に発送する(劇場内に刃物が入り込まないようにする)形でもいいので実物は持って行きたい、見てもらって持ってもらわんと売れるもんじゃない、って伝えました。
それでも答えはノー。
飛行機代宿泊代のキャンセル料払うので刃物は持って来てはなりません、ってお返事。
出発は2日後。
間に入ってくれてるこちらの窓口も国立劇場の担当さんも頑張ってくれたのは感じました。
現場はOKやけど上の上の方の偉い人から「何かあったら大変だ」って横槍が入った模様。このご時世ですからね。ご時世久しぶり。
国立劇場に高知の山の神楽を観に来るお客様がそこで売ってる高知の伝統工芸品である刃物買って何が起こる?って思うけど。
最初にお話もらった時、一緒に行く予定のペーパーラボさんに「そんな場所で売れるチャンスなんてもう無いき一緒に行きましょうよー!」って強く誘ったのは俺やのに。和紙と刃物の伝統工芸品コンビ解消。
ブログでも自慢気に発表したのに。
飛行機で読むための本も2冊買ったのに。
ある会のメーリングリストに「その日は国立劇場へ売りに行くので日程ずらしてください。はさみ屋、東京デビューして来ます。」って偉そうに発表したのに。
何より凜くんに
「国立劇場へ売りに行ってくるきよ!」
「国立劇場?」
「うん。まぁ国立競技場でサッカーしてくるみたいなもんやね。」
「すげぇ。」
ってカッコつけたのに。
ダメながや。
いろんな人が頑張ってくれたけど結果は変わらないので引き下がります。
そして心を切り替える。
研修旅行に切り替える。
国立劇場への売り出し遠征はキャンセルしてあらためて東京への視察研修旅行を企てました。
「東京へ行くチャンスがあるがやけどココ見て来た方がいいよってとこある?」っていろんな人に聞いてました。
いくつかピックアップされてます。
伝統工芸を時代に合わせてモダンに売ってるデパートやお店。もちろん有名刃物屋さんも。
「神様がくれた休日ですよ。きっと。」って言ってもらえました。
2ヶ月間休みなしの予定やったきねぇ。
それから、売りに行く場所がなくなったのに東京まで行くことを許してくれた親父さん。デカいなぁ。
売りに行く以上にいろんなことを学んで吸収して来んとね。
しっかりいろいろ見て来ます。
けどやっぱり、国立劇場に神楽を観に来るようなお客さんがうちの品にどんな反応してくれるか、感じてみたかったなー。
明日から神様がくれた奇跡の3連休です。
おみやげ買って来ます。
東京デビューもいつか来る。きっと。