忙しくしています。ブログ書けないくらい。
仕事があるのはいいことなのだけれど、こんな日々が続くとヤバいなぁ、と思っております。
次から次へと注文が舞い込んできて追われる毎日。
本当に「こうやって品質が落ちていったりするがやなぁ。」を実感。「誰か作ってくれたら稼げるのになぁ。」って思ったり。
たくさん注文が入る→
・こなすために間に合わすために早さを求める
・職人雇って大量生産
・数作るために機械導入、大量生産
・売る方が稼げるために他所から仕入れて売るようになる
一鍛冶屋さんから発展していった問屋さんや刃物販売店や大きなメーカーとかってこんな感じやったに違いない。
けれど、そんな進化はおもしろくない。
幸いなことにどこかを簡略化したりスピード化を求めることはもう本当に苦手なので、作業の時間を増やすことしか出来てません。
あとは待ってもらってます。
ご注文いただいてるみなさま、お待たせしてしまってごめんなさい。
9時まで作業してるのが普通になってきた。
日が暮れてキンキンに寒くなっても出来る作業をあえて残したり構えたり。
日付けがかわるまで荷作り梱包していたり。
10時にお店前を通った地元の同級生(バニーアイズの四番バッター)が「まだ働きゆうかえー」ってコーヒー差し入れてくれたり。
「けど、そんな無理してる自分好きでしょ。」by 一回り年下のクリーニング屋さん
たしかに。好きながよね。
いろんなとこに顔出していろんなことを教えてもらって与えてもらって、いろんなことをやってきてやり続けてきて、今に至る。
これやってみたらどうなるがやろ?って攻めてた時が楽しかったなぁ。
このままじゃ攻める時間がとれんなる。
これ作ってみたらお客さんどんな反応するかなぁ、ここまでりぐったらイベントで足止めてくれる人おるかなぁ、とか。
注文をこなすだけでいっぱいいっぱい。こなせてないけど。
もしかしたら、そんなの考えなくてもいいのかもしれません。
イベント出店とかお店のPRとかしなくてもよくなりつつあるのかも。
いつか尋ねられて考えたことがあります。
「いろんな場所にフットワーク軽くどんどん出て行ってる笹岡さんの目指す到達点はどこですか?」
「んー、イベント出て行ってPRしなくても、ただ工場で作ってればお客さんが買いに来てくれる状態。」
でも、それはそれで楽しくないような気がしてきました。
「本当に欲しいものはエキサイトする心臓だろ」
斎藤和義『Are you ready ?』より
「生販分離」という言葉を目にしました。
生産と販売、両方やることでうまくいって忙しくなって今度はそれを分けようと。気持ちわかるー。けど無理ー。
工場にこもって誰かに売ってもらう。
誰かに作ってもらって売りに行く。
無理。全部やりたい。
僕が作って僕が売りゆう物を買ってもらえた。この充実感は手放せません。
それってきっと品質の維持とか技術の向上の源になっちゅうがやと思います。
「あー、これ中途半端」ってもの売れんし。自信を持って箱に入れたものじゃないと。自分で売るがやき。
そんなこと考えるといろいろ無理。
でも、本当にこのままではヤバいので対策は考えます。
年末年始の隙を見て親父さんとも話してみようと思います。
①本気で職人を養成する
もし今、僕が2人いたら売上げが2倍になる状況は作れてるような気が。
②事務作業をしてくれる人を雇ってみる
お店の接客やお金の計算や年賀状作ってくれる人がいたら楽だなぁ。うわー、年賀状…。
③仕事を整理する
業者さんからのご注文、出来るものはなんでも受けて来たけれどうちじゃないと出来ない仕事に絞る。一番現実的。
④値上げ
値段倍にしたら注文ゼロになるよねぇ。荒療治。非現実的。書いててドキドキする。
まぁ、たぶん「待ってでも欲しい品」を作る職人になること、そういう職人でいることが一番大事なことだと思います。
その上で、忙しい時はあるにせよ毎日19時くらいには仕事を終えて、楽しそうなイベントには休みの日に出店してはさみ屋を知ってもらって、その分代休をもらっても大丈夫なシステムの構築。出来れば週休2日で。隔週でもいいか。もちろん稼ぐことも頭に入れて。
それが出来たら鍛冶屋業界の後継者問題は解決します。
来年はそこを目指して。
今は身を粉にして明日の『いの駅マルシェ』に出店です。
その前に今日は仕事サボって凜くんとサッカーして来ます。
凜くんの中学サッカー引退記念の「親子サッカー」です。
「中3 vs. 保護者」ってだいぶ無理があると思うけど、本当に凜とのサッカーも今日が最後。
走って来ます!
この時以来。
骨折して帰って来たらごめんなさい。