中・高・予備校・大学までずっと同じ学校に通った友達に会う。
「新聞良かったねぇ。」
「ありがとう。新聞効果であるお店から商談の電話があったりしたよー。」
「すごいじゃん!あれ(デザイン包丁)を作ったことよりも、今までコツコツより良い仕事を目指して来たことが花開いた感じやね。」
「やろか?」
「そやろ。Bさんも言うもん。『やっぱり仕事っぷりが職人や!』って。」
Bさんてのはこの友達が紹介してくれた服屋さんの店長さん。
定期的に洋裁鋏の研ぎ直しを依頼してくれます。
仲良しが僕の仕事をお知り合いに紹介してくれる
↓
依頼がくる
↓
研ぎ直す
↓
仲良しを通じて『仕事っぷりが職人や』って感想が返ってくる
手ぇ抜けんよね。
やり方変えれんよね。
より良い鋏とかより良い切れ味とかを求めゆうというよりは、誰かのこういう言葉が欲しくて仕事をしてます。
刃物の優劣を決めるコンテストで優勝したい訳じゃなく、売上を大きくしてお金持ちになりたい訳でもなく。(もちろんこの仕事で飯食っていくために売上拡大の努力はするけれど。)
誉められたいから、こう動く。
ほとんど子供です。
Bさんにはまだ会ったことがありません。
鋏は送ってくれます。出来上がったらお送りします。
研ぎ直した鋏を見てくれて、使ってくれてるだけです。
なので、どこをどう見てこう言ってくれるのかはわからないけれど、
「仕事っぷりが職人や。」
今まで通り続けます。