今月初め、刃渡り25cmのでっかい四角い包丁のご注文をいただきました。
10日ほどしてからまたご来店。
「まだ出来ん?」
「お待たせしてます。もうちょっとです。」
「これあげるわー。早よ仕上げてよー。」
これを切るがやね。スイカ包丁。
この時は焼き入れ終了したばかり。
あとは砥いで仕上げれば、って状態。
包丁を買ってもらった上にスイカももらえるいい仕事。
鍛冶屋はいろいろいただけます。
セロリ収穫用包丁を作った時は新鮮セロリもらったし、タケノコ鍬の修理や柄の付け替えをしたらタケノコが届く。
猪肉やお魚も。
牡蠣を岩から剥がす道具を作ったら「しっかり使えたよー」ってでっかい牡蠣が届いたこともあります。
注文もらって作って代金もらって、時々その先におまけがある素敵な仕事。ありがたい。
先週末もまた別のお客様からお野菜いただきました。
鎌の研ぎ直しを預けてくれた後
「うちで作った野菜いる?昨日採ったやつやきちょっと元気ないけど。」
「ありがとうございます!」
生産とか収穫とかに近い仕事ならではの贈り物に感謝です。
旬のものを採ったり切ったりするモノを作ったり直したりするので、
「まだー、急いでよー。」
ってよく急かされるけどね。
道具も時期を逃すと来年まで必要なくなったり。
旬。
お待たせしてます。
頑張ります。