この時書いた「瀬戸内生活工芸祭2014」の選考通知が届きました。
へこみました。
そんなに何が何でも出たい訳じゃなかったしダメもとで申請したのだけれど。ちょっと悔しかった。
申し込みに添付したのは3枚の写真だけ。他に何の文章も書いてません。写真だけの選考。
334件の申し込みがあって61件の合格だそうです。狭き門。
それから7名の選考委員の方々それぞれの選考にあたっての感想も文章で伝えてくれました。
これを読むと考えが甘かったなぁ、と思います。
3枚の写真だけが選考の材料やのにやっつけで撮ったし。
鍛冶屋なんて他にいないだろうから刃物の写真さえ送れば大丈夫、みたいな意識。
そうじゃなかった。
だからへこんだのかも。
もっときちんと準備して、たった3枚の写真でも仕事への姿勢や向き合い方を伝えられるようにせんといかんかった。
それから今回考えたこと。
工芸家と職人、作家と作り手、作品か商品か、みたいなところで戸惑いました。
今回のイベントは作家とか作品的な雰囲気のあるイベントだと思います。
今まで出てきたのとは違う感じ。
はさみ屋は決して(今のところ)作家ではないし作品でもない。うちの作るものは道具であって間違いなく商品。
が、今回申し込んでみて落選してみて、そんな場所にもチャレンジしていってもえいがやないろうか、って思えました。
むしろ行くべき。
作家ではなく職人としての気持ちや仕事への向き合い方を持ったまま。
さらに職人でありながら作家的感覚も培いながら。欲張り。
デパートの職人展に出る方が自分的にはもっと違和感あるし。
どちらかと言えばたぶんクラフトフェアの方が目指す方向に近い気がします。
そっち向いたらまた違う面からいろいろ学べる気がします。経験してみたい。
だから、またチャレンジしたいと思ってます。
次回は出店させてもらえるようにいろいろ考えてしっかり準備して。
とりあえず今年は見学に行こう。
落選したままじゃ終われんし、へこんだ気分はもうどっか行ったし。
3枚の写真でも、ひとつの品からでも「この作り手に会いたい」って思ってもらえるようになれたら素敵やもんね。