行って来ました。
佐賀県『有田陶器市』
3日と4日の2日間。
陶器市本筋の通りではなく、通りから少し入った陶山神社の境内での出店。
さすが陶磁器の町。狛犬さんも有田焼です!
陶器市は1日10~20万人来るイベントで会場の商店街はすごい人出。
それに比べて神社はのんびり穏やか。
だけど、陶山神社の雰囲気にやられました。素敵な場所。
それからこの神社の宮司さんがまた素敵な方でした。僕より少し年下ですごく穏やかな人ながら有田という町への想いを熱く持っていて「有田の町を、有田の陶器市をこうして行きたい。」って。こういう人がリーダーであるべきですよって感じ。
「ここがダメ、あれがダメ」ってのは誰でも言える。
「だからこうして行きたい。」って言える人は少ない。
さらにそれをすでに実行し始めてるっていう凄さ。
いい人と出会えたなぁー。
やっぱり行って正解でした。
他にもたくさん素敵な出会いがありました。
佐世保から韓国海苔巻きを売りに来ていたかっこいい料理人のおじさん。初日に包丁買ってくれて、2日目のお昼にこそっと寄ってきて「今日の裏メニューはカレーです。宮司さんにチンしてもらってください。」って野菜たっぷりの挽き肉カレーを食べさせてくれました。うまかったー。
一緒に出店して仲良くなったお隣さんにお客さんには出してない裏メニューを出してくるシブいオヤジさん。それをチンしてくれる会場主の宮司さん。素敵過ぎなイベントでしょ。
いつかこの方のレストラン行きたいなぁ。佐世保のレストラン『Farm』さん。
ちょっと斜に構えて「チラシ配りに来てます。」って言いながらただブラブラしてた若い陶芸家の兄ちゃん。業界の本流でない少し外れたところで仕事をしてる感じが共感。
また別の「有田本来の石」を材料に、こだわってものづくりをしている陶工さんを紹介してもらって、あっと言う間にコラボの話が出来上がったり。
『有田×土佐』
1年後には発表することになるんじゃないかなぁ。
G.W.の一週間で100万を越える人を集めるデカいイベントを持つ町ならではの歪み、伝統産業が今でもお金を生み出し続けてるからこその難しさ。(二級品とか安売りとか高過ぎる出店料とか…)
そんな話も聞けて勉強になりました。
何より陶山神社の魅力。
素晴らしかった。
はい、鳥居も陶磁器です。
土佐和紙で鳥居作れんものか。
やっぱりね、この前書いたけど「売りに行く」じゃなくて「会いに行く」です。
もう本当に売りに行くふりして素敵な人を探しに行ってる感じです。
「売る」って部分を疎かにし過ぎかもしれません。
でも、いくら大声出して呼び込んでアピールしても売れんがよねぇ、刃物は。
安さで勝負ならまた違うがやろうけどね。
それでも鋏や包丁を見て、僕が研いでる姿を見て、研ぎ直した包丁を使ってもらって、何か感じてくれる人は佐賀にも福岡にも見つけた自信と見つけてもらえた自信はあるので大丈夫な気がしてます。
佐賀の有田。
必ずまた会いに行きます!
遠いけど。