2週間くらい前のこと。
「高松でこんなイベントありますけど出店しませんか?」って声をかけてもらった時に悩んでしまいました。素敵な感じのイベントです。が、躊躇してしまいました。
県外へ、さらに海外へ、ってどんどん進出してる刃物屋さんもたくさんある。日本全国飛び回って売ってる鍛冶屋さんもおる。
でも、自分の考え方はちょっと違ってて、地元のいの町でさえまだお客さんになってもらえてない人いっぱいおる。お客さんになってくれる可能性のある人いっぱい。
だから、地元の町でいいじゃん。いの町全部にお客さんになってもらえることが出来たなら、きっと隣の町にも聞こえるはず。隣の町まで認めてもらえればその先には隣の県にも届いたり。前途洋々。って考え方。
地道やけどこの方がうちにとってはやりやすい。経費をかけて外に行くよりも。
そんなこと考えてる時に高松へのイベント出店の紹介をいただく。
めずらしく考えてしまいました。お返事は保留して考える。
今、県外へ出て売りに行く時なのか。もっと工場にこもって作ることをがっつりやる時なのか。
販路開拓をいろんな方向からやってきて、作る方が間に合ってない場面も時々あるし。
ちょっとモヤモヤ。
だから、ある人にさらっと相談。
「どう思う?」
「笹岡さんは何やってても、高知で、いので仕事してる、ってことはみんなに伝わるからいいんじゃないですかー。ガンガン出て行って。」
ありがとう。
よし、行こう。
たぶんビビってただけです。アウェーに乗り込むことに。
その翌日にまた別の方向から声をかけられる。
「G.W.に佐賀へ売りに来ませんか?」
「行きます!」
単純。
もう切り替わってますから。
そう言えば滋賀からもお誘いを受けちょった。夏に行きます。
ビビった自分を自覚したらガンガン外へ行くことになってきました。
もちろんその都度吟味はするけど、今きちんと繋がってる人から誘われたのだから行くべきだ。
高松のイベントは書類選考があるので出店出来るかどうかわかりませんが、とりあえず申込みはしました。
佐賀「有田陶器市」は5月の3日・4日の出店が決まりました。
作るの間に合ってないなら間に合うようにすればいい。それだけや。
『イベントをやるのは普段会えないお客様に会いたいから』
どこかで読みました。自社でイベントをやってる方の言葉です。いい言葉です。
「売りに行く」じゃなくて「会いに行く」
これカッコイイのでちょっとこの姿勢で走ることにします。