春です。
春休みなので包丁を砥ぎました。
休みになった学校の給食室よりたくさん持ち込まれてます。伊野小、伊野南小が終わったら川内小、枝川小、さらに伊野中、ハ田保育園から仁淀川町給食センターまで。
4日間砥ぎ続けました。一般のお客さんのと合わせて4日で包丁ばっかり96丁なり。一丁500円で48000円か。これが3日で出来るようになればもうちょっと稼げるがやけどね。まぁ、材料費もなし電気代もほとんどかかってないきよしとします。腕がパンパンになっただけ。
ある話を聞いてちょっと思ったこと書きます。
ある伝統産業に携わる若い職人さんがテレビで取り上げられました。その映像を手に入れて業界の活性化や地域振興のために使おうと考えた人がある施設に「こんなんあるけどそちらで流しませんか?」って持ち掛けたそうです。
その答え。
「当組合では特定の一人だけを応援することはできません。」やって。
切ない…。
がんばる一人が注目を集めることでその業界が少しでも元気になるとか考えれんがやろか。もちろん衰退しつつある業界ですよ。
そんなとこ横並びにしてどうする。でも文句言ってくるえらいおやじさん達がおるがやろうねぇ。簡単に想像出来る。
刃物の業界、組合もまるで一緒。
「スペースが限られてて特定の人の品だけ展示する訳にいかないので、この話は断りました。」って聞いたことあるし。
残念過ぎます。
ここには所属してないけど。
最近こういう話を聞くとこう思います。
「権力が欲しい。」
今まではこんなダメな組織なんかに頼らず一人で頑張った方がずっとマシ!そっちの方がカッコいいし!ってスタンスでしたが、少し変わって来ました。
これから先、後に続く頑張る人達のためにはそういう場所で力を持つ必要があるんじゃないかなぁって。
もはや僕らの世代は若手じゃない。生きてる世界においては上が詰まってるので若手気分でいたけれど、WBCを見て気付きました。
中田翔を気遣う稲葉にならんといかん歳です。気遣いながら井端になれればなお良しやけど。
10コ20コ下の頑張る人達のために動き出さんといかん歳みたいです。
俺の10コ上は何しよったがなや、などと嘆いてる暇はないし、作ってもらえてない道を作れたら素敵だと思うので、権力も探すことにします。
見つけれんかもしれんけど。落ちてたら拾うってくらいでしょうけど。
ま、そういうことも頭に入れながら生きてみるってことです。
んで、10年経ったら振りかざすだけやったりするがやろうね。