少し前の話。
ある飲み会の席で「麻雀出来るんすか?やりましょう!」
出来るどころじゃないぜよ、こっちは。
盛り上がる。意外に麻雀人口多いぞ。がっつりやってるやつらばかりじゃないけれどかじった程度のやつらも乗り気。6、7人集まりそうな勢い。
大人になるとこういうのなかなか実現しない社交辞令になってしまうのでもう日時まで約束しました。
「じゃあ今度の日曜日午後6時集合ね。」
それから3、4日はワクワクでした。新しい面子は楽しみです。強いやついるといいなぁ。
日曜午後6時に牌とマットを抱えて行きました。
…誰も来ません。
会場の家主と2人きり。
『大人たちめ。』
7時過ぎに1人。ようやく始まる。
9時過ぎにまた1人。
12時まで遊ぶ。
しっかり楽しむ。
俺一番ヒマな人みたい。
ウキウキして全部携えて時間ぴったりに行ってちょっとバカみたい。でも麻雀だから仕方ない。
体調崩したとか用事が入ったとかよくわかるけれど連絡してよ。こっちから電話して初めて来られないことを知る。人数多いき大丈夫ってみんな思ったがやろね。会場も友達の家やし。麻雀の約束は軽んじられ気味。
こんな時にたいちゃんの存在の大きさがわかります。来る人。「夜中3時になるけど行くわ。」って言う人。素敵。
まぁ、みんなで遊びたかったので次のチャンスを窺います。ちょっとがっかりしただけ。
そんな風にがっかりしたことも忘れた頃に全然別の場所で来られなかった1人に会う。
「この前すみませんでした。」
「ん?なに?」
「麻雀行けなくて…。」
「あー、ほんとよー。誰も来んき初心者が1人で大負けしたで。」
「本当すみません。またやりましょう。」
「やろう。やろう。」
「次の次の週末くらいどうですか?」
お、具体的。
また期待してしまう。
実現しようぜー。
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