「スランプ、スランプ言ってる人ほど絶好調の時がない。」
先週ラジオでFM高知の岡本さんが言ってた教訓。
聞いた瞬間ニヤリとさせられたけどじわじわ染みて来ました。気をつけよう。
日曜日は毎月一度の帯屋町での売り出し&砥ぎ直し。
知り合いの鍛冶屋さんが通りかかって声をかけてくれました。
「売れゆうかえ?」
「今日はまだ売れてない。砥ぎ直しばっかり。」
「そりゃ、合わんねえ…。」
合わんがやろか?
確かにその一日だけ見れば休み削ってなかなか売れんのに商品並べて立ちっぱなしで包丁砥ぎ直して500円ずつもらう。合わんねぇ。そう考えたら俺、合わんことばっかりやりゆう気がします。
それから一人の男の人に「こんにちは。」って声を掛けられました。
「ん?誰?」って戸惑ってたら
「キリンです!」
うれしいなぁ…。
刃物まつりでナイフを買ってくれたキリンさん。通りかかって声を掛けてくれる。本当にうれしい。気付けなくてごめんなさい。
詳しい理由はこちら。
合う合わんじゃなくてこういうことやろ、って自分で納得。
そのあと、一人の若い奥様が包丁を見てくれてました。
「さっき試し切りしたんですけど、どれもあの切れ味ですか?」
「はい。全部この砥石で僕が同じように仕上げてますので。」
「じゃあ、これ下さい!」
「ありがとうございます。」
「テレビに出てましたよね?」
「あ、はい!出ました。昨日。」
「やっぱり。ちょうど包丁欲しいなぁって思ってたんですよ。」
たまたま包丁欲しいと思ってる人が、たまたまテレビではさみ屋を見てくれて、その翌日にたまたま帯屋町でそのはさみ屋のお店を見つける。試し切りがあるのでキュウリを切ってみる。切れた。だから買う。
細い細い糸やけどその細い細い糸を出来るだけたくさんの方向に撒き散らす。
んで、すごい確率で繋がった糸を商品の力やらアフターフォローやら自分の応対で少しずつでも太くして行く。
それでえいでね。
.