りんくんを見習って納豆を食べてみたら、意外にいけました。
今日は久しぶりにアンテナショップ『てんこす』に寄って来ました。
自前でショーケースを構えて3ヶ月。それまでお客様の目に触れることさえなかったナイフや鉈が売れた知らせをもらったり、初めて話す鍛冶屋さんから「あそこに並んでますよね。」って言われて喜んだり、「出して良かったー。」って思うことが増えてきた今日この頃。
そんな上機嫌な感じで商品減ってないかなーって見に行ったらすごい光景が目に入りました。
うちが莫大な資本を投下して作って持ち込んだガラスのショーケースの上にずらずらっと『龍馬包丁』が…。もちろんうちの商品ではありません。うちの商品じゃないものでケースの中の一段目のうちの品はほとんど隠されてます。
そこ、棚ちゃうき…。
ちゃんと上から覗いて見てもらえるように中の棚の高さも設定しちゅうき…。
こりゃあ言わないかんにゃあ、これ言わずに帰ったら「なんで言わへんの!?俺なら全部持って帰って取引やめるね。」って言う仲良し社長さんのセリフが耳に浮かんできたので『てんこす』の社長さんを呼んで言いました。
その驚愕の光景を指差しながら、冷静にひとことだけ
「これはないっしょ…。」
そしたらすぐに理解してくれたようで、なんの淀みもなくささっと龍馬包丁たちを片付けながら
「あー、すみません。商品が増えてあっち置いたりこっち置いたりしてるんで、すみません。」って。
本当に、全然冷静やったのに、ここで心の中のどっかが揺れました。
扱う商品が増えて置くとこ作るの大変なのもわかる。(だからうちはケースを持ち込んだがやけど…。)売上があがるように飾りながら種々雑多な商品たちを陳列するのはきっと大変でしょう。片付けてくれて謝ってくれて問題もあっさり解決しました。
でもなんかワナワナ感が芽生えました。
「よろしくお願いします。」ってあっさり帰って来ましたが。
後に考えると、あれほどあっさり片付けれるってことは、きっと、「ここに置くとまずいにゃあ…」ってわかっていながらそうしちょったってことで、なんかそれがイヤな気分の原因や、と思いました。
指摘した時に、「ん?何がいかんが?」って反応ならこんな気分にならんかった気がします。
(もちろん論理的に説明するだけやし、その準備も出来ちょったがやけど。)
わかっちょってしなやー、ってことやね。
ワナワナ感を収めようとさっき耳に浮かんだセリフの主の社長さんに電話しました。こんなことされちょったー、って報告したら、予想通り「商品引き上げ、取引停止」のキーワードが出て来て
「それでもあんな場所にはさみ屋の商品が並ぶチャンスないっすもん。僕はやめませんよー。」
って言ったら
「じゃあ、次なんかあったら卸し値5%上げるって一方的に通告しなさい。」って。
さすがや…。
ナイスアドバイス…。
けど、出来るかにゃあ…。
がんばってみます。
次あったらね…。
.
「じゃあ、ちょっと場所とるんで、陳列棚のけてもらえたら…」って言われないくらい、てんこすの売上になってる陳列棚なら強いですよね。てんこすさんを知ってて、はさみやさんも知ってる人間が読んで「この陳列棚なんか一悶着あるらしい」ってモヤモヤしないように、ワナワナ感は早めに解消できるといいですね。
クールさんへ
そうながですよー。
売上をしっかり作れてる棚なら上に別の品を置かれることもなかったでしょうし…。
けれど、売れないからはずされ、危ないから置けませんって言われ続けてきた土佐の刃物の歴史もある訳です。(土佐の伝統工芸品でありながら銀座にできた「まるごと高知」では刃物は売ってもらえてません…。)
だからてんこすさんはとってもありがたい存在です。ずっとずっと続いていって欲しいお店です。一晩寝たらワナワナ感はもうすっかり消えてますけど、実際に売ってくれてるお店と生産者・出品者とのコミュニケーションをもっと密にしていけたらいいなぁ、と思いました。勝手に収めるんじゃなくてきちんと話ができるような環境。そういう場を作れたらいい、作りたい、です。売る側、作る側、両方が伸びていけるように。
提案してみます。
まぁ社長は天然ですから… そんなんうちなんか毎回どこに移動してるやら(笑)
あそこに置いているあなたのメリットはなんですか? 売る為だけではないでしょう? 社長さんのアドバイスはちょっと違うのでは?
初心忘るべからずm(__)m
ちなみにあの商品はだれかの紹介らしいです
ま{CARR_EMO_18}おっきく構えてましょうよ{CARR_EMO_96}
今は川西に 帰りは京都に寄り道です
中々今回もネタいっぱい{CARR_EMO_390} お互いがんばりましょう
ボンさんへ
そうながですよー。こればっかりや。
確かにはさみ屋にとっては売るだけが目的じゃなくて他にいろんな恩恵を受けてます。もうすでに。
でも、やっぱり売れんとお店も利益上がらんし、てんこすさんにも5年、10年と続いて欲しい。そのためには言うべきことは言わんといかんにゃあ、と最近は思うわけです。言うのしんどいに違いないし、売ってもらえてるのならお店どうなってもいいやって方が楽でしょうけれど。
そんな感じでがんばってみよう、と思ってるのでよろしくお願いします。いろいろと…。
良かったです。話が前にすすんで。
いいお店になってほしいからワナワナ…というのは、最初の書き込みでは感じられなかったので。伝える気のない、話し合って解決させる気のないワナワナ感というのは、聞いててあまりいい気分ではないし、てんこすさん側からするとやっぱり嫌な感じがするだろうし。一方向からの話はもったいないですよね。
はさみやさんにいいお店になってほしいから、コメントしてみました。
ぜひお互いに高め合える取引をしていってほしいと思います。一方的でもなく、上から目線でもなく。せっかく新しい世代が新しく横のつながりをもって仕事しようとしてるのなら、前向きにすすめていってください。
このブログを読んで、なんとなくワナワナしてたのが解消されて良かったです。ありがとうございました。
クールさんへ
正直、記事書いた時はやっぱり不満やあきらめみたいな気持ちがありました。もっと言っちゃえばお店がオープンした時からの小さな行き違いもいくつか積もってました。「あ、伝わってない…」とか「え、そんな対応!?」とか…。周りからいろんな声も聞こえてくるし2ヶ月程前から意見交換の場が必要だなぁと考えていながら、まぁえいか…、って過ごしてきてました。
記事に書いた知り合いの社長さんにも「高知の人は(全体的に)勝手に自分が大人の対応した気になってなあなあにし過ぎ。言うべきことは言わんといかん。それじゃあ互いに成長せえへんよ!少なくともビジネスの世界では。」ってよく言われます。
そうやってめんどくさがってやり過ごしてきましたがこれを機会に一度連絡してみます。これはクールさんのコメントのおかげです。こちらこそありがとうございます。
なんか形になってまたブログで報告できたらいいなぁ。
みなさん・・・大人だなぁ。
ワタシがわなわなしてきました。
otousanhanekoさんへ
あ、へんなところに飛び火した…。
「ワナワナ」が流行語大賞にノミネートされそうな勢いや。流行らせてしまった責任とってちゃんと解決してくるきー。
ゆったり構えちょいてください。