ご時世

いの町民祭の振興会というのに出てきました。

実行委員会よりも上のランクの会です。会長はいの町長。他にも議員さんやら商工会やら消防やらのお偉いさんがずらりと座ってました。実行委員長なんてぺーぺーです。

その会で警察のある方が言いました。
「あの階段は通行止めにできませんか。」
言ってみれば堤防へ上がるメインの道です。確かに傾斜は急です。利用者も多い。危ないっちゃあ危ない。

「このご時世です。何かあってからでは遅いですよ。」

県外の事例なども示しながら雑踏警備の難しさを説明してくれました。
おっしゃる通り。

けどあそこ通れんかったらお客さんは不便だろうなぁって思いながら聞きました。ちょっとモヤモヤ。

また別の警察の方が言いました。

「この道路は当日駐車可にしてますがそれも考えていただきたい。このご時世ですので。」

完全に違和感。ご時世って何よ。

モヤモヤしたので一言言って来ました。

「それなんか問題ありますか?」

今日の会での実行委員長の発言はこれだけでした。

安全性はもちろん大事。責任も大きい。事故はあってはならない。

けんど危ないので通行禁止、駐車禁止、そうするのがあたりまえって言い方が気になりました。
使いながら安全にするにはどうすればいいか考えた?禁止にするならそれを賄う他の方法考えた?

安全性を重視するなら通れんようにすればいい。入れんようにすればいい。そりゃまちがいない。
極論、お祭りせんかったら事故は起きません。

でも、たくさんの人にきれいな花火を見に来てもらって、この道を使ってもらうにはどうすれば安全か、危ない階段やけど安全に使えるようにするにはどうすればいいか、ってことを考えるのがプロなんじゃないかなぁ。この会がある意義なんじゃないろうか。

会が終わってもすっきりしません。警備責任者としてあの人の意見は真っ当やのになんでこんなにモヤモヤするがやろって。
結局は、これは禁止にするけれどそれを埋めるために代わりにこうしましょう、って意見を持ってきて欲しかったがや、と思いました。お祭りをつくる側、お客さんの立場に立った意見が見えんかった。だから責任逃れのように聞こえた。それに反論できんかった自分にもモヤモヤしたがやね。

「公は何か起きんと動かんもんね。」みたいなことも言うやつが初めて出席した会で思ったことでした。

さぁ、どんな結論が出るかなあ。

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