今日はナイフを2丁仕上げました。地金に特殊な材料を使った切り出しナイフ。
特殊な材料とは不要になった刃物を溶かして固めて何度も折り返して叩いて作ったリサイクルな鉄材です。磨いて仕上げると素敵な模様が出てきます。
せっかく特別なので手研ぎで刃を付けることにしました。いつもの包丁の研ぎ直しで磨いた技を発揮しようという感じで気合い充分。
難しかった。切れるようにはできる。けど研ぐ面がスパッとスカッとなかなかいかない。粗いのから細かいのまで3種類の砥石を使って2本のナイフを仕上げるのに延々3時間、研ぎ続けました。
その間タバコ5本とコーヒー1杯。
砥石の面も2回直して。
中指と人差し指の腹も研いで血を滲ませながらなんとか完成です。
自分の手が決まった角度でずっと前後に動く機械ならいいのにと思いました。
このナイフは明日から始まる土佐刃物流通センターでの『刃物供養菜祭』というイベント(6日~14日)でお客様の入札によるオークションにかけられます。
さぁ、いくらつくろう。