鍛冶屋日記

月別: 2022年6月

昨日阪神競馬場に行ってきました。
春のグランプリ『宝塚記念』

毎週馬券はスマホで買っているのだけれどJRAの競馬場には生まれて初めての参戦。
電車を降りて人混みに流されるまま辿り着き、どこに何があるかもわからず右往左往して、天気良くてめちゃくちゃ暑い中お茶を買うための自動販売機に大行列。人人人の多さに圧倒されました。

全然レースも見れてない。大画面のオーロラビジョンさえ人の頭だらけで見えませんでした。スタンドでGⅠの雰囲気を味わっただけ。ファンファーレとお客さんの歓声とどよめきを聞いてきただけ。

充分わくわくしたし満足したけれど。もう現地観戦はいいや(そもそも観戦出来てないし)!家でビール飲みながらTVで見た方が絶対いい!と思いながら3時間ドライブして帰ってきたけれど、すでに「指定席取れたらまた行ってもいいかも。今度は競馬場でビール飲めるように日曜泊まり月曜休みのスケジュールで行こう。」などと考えたりもしています。

 

 

競馬場も賑わいを取り戻したように、こちらの日常も前の姿を取り戻しつつあります。
町の活性化や商業振興やイベントに向けての会がドカドカ入ってきてます。

活性化なんて10年ずっとやってきてほとんど結果出てないがやき下手くそながやろうけど、10年ずっと続けてやれてるってことは好きなんだと思います。

 

やっぱりみんなで元気になって行きたい。

町でも伝統工芸の世界でも。

もちろん誰かのためだけに動くなんてことは出来なくて、誰かのために動いてるように見えて自分のため自分の仕事のためにやってる部分が大きいことは宣言出来ます。直接間接問わずたくさん自分のためになってきてます。

いろいろ大変なこともあるけれど、ステイフーリッシュの馬券は当たらないけれど、続けていればいつか何かが起きるかも。そのために。

「stay hungry, stay foolish」です。

 

10番人気の単勝と複勝を5000円ずつ買って50万円になる夢を見ました。

 

 

 

麻雀の予定を立てて4人が無事2週間過ごすことがこんなに難しい時代が来るとは思ってなかったはさみ屋です。あと3日、何も起こりませんように。

 

 

一時に比べるとだいぶ注文も落ち着いてきていいペースで働けております。
注文が減ってきていていいペースとか言ってる場合じゃないのかもしれませんが。

そんな中ちょっと気づいたことがあるので書きます。
年々増え続けてきたホームページからのご注文。
印象としてはほぼ9割がプロの植木屋さんからのご注文だと感じてました。植木鋏や刈込鋏、オーダーメイドのご注文もほぼこの2種類。

それがここ最近、花鋏のご注文が増えてきてます。理由は謎。

データをほじくってみました。
昨年1年間のネット通販のご注文の割合。
(定番商品のみでオーダーメイドは含みません。)
植木鋏 114丁  58%
刈込鋏 35丁  18%
花鋏  29丁  15%
包丁  17丁  9%

植木鋏と刈込鋏で76%。
ほぼ9割は言い過ぎちょったことがわかります。

(包丁も9パーセントあるがや。これはなんかうれしい。)

これが今年になっての割合は
植木鋏 9丁  23%
刈込鋏 12丁  31%
花鋏  11丁  28%
包丁  7丁  18%

ここまで書いて気付きました。
「植木屋さんからのご注文の割合が減って花鋏の割合が増えた」という内容を書こうと思って書き始めたのだけれど、割合じゃなくて単純に植木屋さんからの注文の数が減ったがや。

去年の114丁がもう半年になりゆうのに9丁やん。
植木鋏が減ったことで花鋏が増えたという錯覚。花鋏だって半分に足りてないやん!こわ!

そりゃゆったりペースで働けるよね。

 

なぜそうなっているのか、
どこか違う鋏屋さんがたくさん売り始めたのか、笹岡の鋏は全国の植木屋さんにもう行き渡ってしまったのか。それともコロナの影響が今頃現れてきたのか。

そこは見えてこないし、考えても仕方ないので、ショーケースがスカスカになってるアンテナショップのために頑張って包丁を作っています。

ネット通販があって全国がお客さまになる可能性があるこの時代なら「鋏」だけ作る鍛冶屋でもやっていけたかも、なんて思ったこともあったけどやっぱりいろいろ作ることって大事でした。

今日も三重県に鍬(くわ)と包丁をお送りしました。

明日は包丁とナイフを仕上げます。

作る品の多角化。
売り先の多角化。

生き延びんとね。
あっちもこっちもあってよかったー。

 

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