鍛冶屋日記

月別: 2017年11月

もみあげを英語でサイドバーンズ(Sideburns)と言います。大学時代に知りました。

23日の祝日に地元のイベント『Kamiフェスティバル』があってそのために一生懸命商品を作ったり、イベント当日は実行委員長としてラジオでイベント内容の告知をして「なかなかしゃべれるね、俺。」って悦に入ったり、その翌日は地元伊野商業高校に出向いて高校生の前で仕事や町の活性化についてお話して「人に話して伝えるってちょー難しい。」って実感したり。
怒涛の月末を走って来ました。

その締めくくりに25日から東京へ出張販売。自由が丘での仁淀川物産展。
2年連続2度目の『読書空間みかも』

初日は会場を管理されてる方が1つ買ってくれただけの売上。「んー、この売上じゃあ来年来るのは厳しいかも。」って思ってましたが、2日目はなんやかやぼちぼち売れました。良かったです。もちろん経費をペイ出来るか考えるとそれは厳しいけれど、東京へ戦いに来る意義。あるがよね。

今年は特にすごいことが起こりました。

遡ること今年の5月。大学の同級生が松山から仕事で高知に来て「暇なら飲みに行こうぜ。」って連絡もらってめちゃくちゃ久しぶりに会う。その時に大学時代に遊んでたみんなのLINEグループに入れてもらう。大学時代の麻雀コミュニティ。ほぼほぼ後輩。メンツの男の子たちと、その友達の女の子たち。卒業後2000年には高松で会ったので(大学は高松でした)17年振りの繋がり。懐かしい。

その後8月に高松で販売する機会があったのでLINEに投げたら女の子が1人会いに来てくれて、鋏を買ってくれる。
もう1人東京の女の子が鋏の注文をくれて送る。この子が自由が丘でお菓子屋さんをしていることを知る。

「去年自由が丘へ売りに行ったよー。」
「どこで?」
「読書空間みかもってとこ。」
「え!歩いて3分よー。」
「今年も行くき連絡するね。」

で、最終日会いに来てくれて再会。変わってない。包丁を買ってくれる。

ドットとストライプを見て
「katakana(カタカナ)さんとかで売ったらいいのに。」

katakanaさんはfacebookで見て「素敵なお店や。見に行ってみよう。」と思っていたお店。
こんなとこ↓
http://katakana-net.com/
『日本のカッコイイを集めたお土産屋さん』

「こういうとこに並んだら最高やね」ってお店です。

「お知り合い?」
「うん。お店の斜め向かいやもん。」
「うわー、紹介しちょいてー。」
「わかった!」
名刺とチラシを渡してお別れする。

実現したらいいなー、って思ってたら
「連れて来ちゃった。」って代表の方を連れて再び来てくれる。商品も見てもらえてカタカナさんが言ってくれました。

「帰りにお店に寄れますか?」
「はい!気になってたのでもともと行くつもりでした!」

で、物産展終了。katakanaさんに立ち寄る。

「ここにイベントスペースがあるので売りに来ませんか?」
「おー、是非!日程決めましょう!」

行くこと決定。行く日も決定。
来年3月30日(金)31(土)4月1日(日)の3日間。
ここはスペースもあるので砥石も持って行きます。
昨日の様子。鳥取のお野菜が売られてました。素敵でしょ。

高知の鍛冶屋が自由が丘で包丁を研ぐ。
しかもfacebookで眺めて気になっていた『日本のカッコイイを集めたお土産屋さん』のガレージで。

ここまでうまくいくもんかね。

ペーパーラボさんに誘われて自由が丘に売りに来たこと。春に大学時代の友達に誘われて飲みに行ったこと。東京に行くことをLINEグループでお知らせしたこと。

どこかひとつ、自分で止めてたら生まれてない今の状況。

それから自由が丘でお菓子屋さんを経営している女の子が大学の後輩であること。これが実は一番すごいがやけど。


『BROOM’S』
自由が丘だけじゃなくこの度表参道にもお店が出来るらしい。表参道って何かよくわからんけど、すごい場所に進出しようとしていることは僕にもわかる。
そんな世界にかすかに引っかかることが出来た今回の旅。

本当に思います。
「すごいことが起こるねぇ。」

3月が楽しみです。

あ、東京に行く機会あれば自由が丘の『BROOM’S』是非お立ち寄りください。
素敵でかわいいお菓子屋さんです。

やっぱり熱いね、日本シリーズ。勝手に桑原さんに思い入れしてベイスターズを応援してます。

2年前に受け入れた研修生の研修期間が終わりました。2年なんてあっという間です。
始まった時の記事→『研修生受け入れ

2年間真面目に学び働いてくれました。後継者育成の補助金を出してくれた土佐刃物の組合から出された卒業の課題(包丁の割込み鍛造)もクリア。とりあえず2年間で刃物を作ることは出来るようになりました。
もちろん他の工程や研ぎ直しや柄付けなんかも任せられるところはたくさんあって。

だけど、研修期間終了でいったん鍛冶屋を離れることになりました。

上にリンクを貼った2年前の記事を読むと恥ずかしい限りです。こんな偉そうなこと書いたのにこの結果。反省。

ま、これで彼の鍛冶屋人生が終わるわけでもなく、2年間の積み重ねが消えて無くなるわけでもないので、彼の未来に期待です。

それからここには書いてなかったけど、今年の4月から2人目の研修生を受け入れてます。鍛冶屋になりたい46歳女性。福岡から移住。なかなか特殊でしょ。
今回の経験も踏まえてこの弟子をしっかり鍛冶屋に育てんと。頑張ります。

とりあえず、俄然戦力になってきていた弟子に頼ってた仕事がかなりの部分あるのでそれをうまく調整せんといかん。僕は1人戦力が減ったからってペースを変えられないタイプなのであんまり影響はないけれど、親父さんはその分まであっさり背負うタイプなのは間違いない。そこをしっかりセーブさせんとしんどいきね、75歳。

どっかから鍛冶屋志望の若者現れんかなぁ。
出来ればどこかで2年くらい修行した即戦力。

あわてずゆっくり待つことにします。

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