鍛冶屋日記
カテゴリー: 仕事
河原で焼いた焼きそばがうまかったと言われてうれしい気分になる。
ヘラで混ぜよっただけやけど。
炭火鉄板焼きそば。12人前。
先週土曜日をもって展示会が無事終了致しました。
想像以上に売れました。
売れただけでなく、ペーパーラボさんを通じて包丁の研ぎ直しを頼まれたり、展示会を見たお客さんがうちのお店まで買いに来てくれたり、オーダーメイドで名前入りの包丁の注文を頂いたりして、なかなかの結果だったと思います。
これが特注名前入りの9寸の柳と3.5寸の小出刃。どちらも片刃です。
初めてのワンマン展示会で、どうなることかと思いましたがなんとか1ヶ月乗り切ることができました。
やっぱり普段のイベントでの売り出しとは違うことばかりで、宣伝も足りず、準備にも戸惑ったし、ペーパーラボさんにお世話になりっぱなしでした。
ギャラリーの雰囲気にかなり助けられた感じです。
ですが、なんとなく自信つけたりして、またチャンスがあればどっかでやりたいなぁなんて思ったりしています。
また、この経験を普段の売り出しにも生かしてやろうとも企んでます。
ちょっと違った売り方。
良い経験になりました。
見に来てくれた方、買ってくれた方、それからギャラリーを貸してくれたペーパーラボさん、本当にありがとうございました。
鍛治屋歴12年の半人前職人より。
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この度、東京から洋裁鋏の研ぎ直しの依頼があり昨日届きました。
その方のお祖父さんが伯母さんに76年前に買ってあげた鋏だそうです。高知の大橋通りの金物屋さんで。
この春に亡くなられたその高知の伯母さんからその鋏の話を聞いていたその方は、その鋏を伯母さんに代わって使いたいと思い東京へ持ち帰り、研ぎ直しの出来るところを探して、うちのホームページを見つけてくれたそうで、お電話を頂きました。
「たぶん直りますよー。」ってことで送ってもらって、研ぎ直して、今日また東京へとお送り致しました。
76年前に大橋通りのお店に並んでたその鋏は、その後伯母さんと一緒に、高松、静岡、神戸を巡り、高知に戻っていたのが、持ち主を亡くし、新しい持ち主さんと東京へ行き、また復活するために高知のはさみ屋へ来て、明日にはまた東京です。
壮大。
そんな内容のお手紙が同封されていたので、いつもより気合い入れて研ぎました。
道具冥利。
こんなに長い間道具として使ってもらえる。
凄すぎます。
ばっちり研ぎ直したので、またこれから何十年と活躍するはずです。
時は流れても道具は残っていきます。
そんなの作れてたらいいなあと思います。
自分がそんなに大切にしちゅう物あるろうか、って考えました。
子に受け継いでもらうほど大事に使ってるもの…。
ありました。
浪人時代に出会った『麻雀牌』と大学に入って高松で真っ先に買いに行った『麻雀マット』。
あー、まだ20年にもなってないや。
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昨日テレビ見てて欲しくなったもの。ウクレレと『人間失格』。モンゴル800と太宰治。
小学生と一緒に夏休み中の給食室の包丁達。
リフレッシュにはさみ屋に遊びに来てます。
今年の夏は4つの小学校と2つの給食センターから、総勢62丁。
今回はいの町内だけでなく、新たにはるばる仁淀川町の給食センターからも10丁やって来ました。
そのうち愛媛県あたりからもやってくるんじゃないかと思うと胸が高鳴ります。
こちらはお世話が大変で左手の人差し指の腹まで研いでしまって流血したり、
ずっと砥石あててたので左の肩から手の先まで痺れてきたりしています。
左半分超痛い。全部一人で接客です。
やっと今日の午前中に終わりました。稼いだ、稼いだ。
これで二学期からまた子供達のために頑張ってくれることでしょう。
写真はスッキリしてお迎えを待つばかりの研がれたてのkitchen knives。
また冬休みに会いましょう。
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晴れたらビシッと投げる公文くん。ナイスピッチ。
もう昨日ではなくなった日(10日)に出会った人。
その二。
昨日書いたcangguさんを後にして吾北のむささび温泉へ。そこで用事を済ませて帰り道。さっきもらった『いのわくわく寄り道マップ』を思い出しました。せっかく194号線を走るがやきパンフレットに出ちゅうお店を見つけながら帰ろうって思ってパンフを見たら、もうすでに一軒通り過ぎてました。
ハンドメイドのキャンドル屋さん『mow candle』。
少しバックして寄ってみました。若きキャンドル職人が出てきてくれました。26歳。
「職人なんですか?かっこいいっすねえ。刃物かー。すごいっすねえ。」
かなり持ち上げられていい気分です。
「僕もアーティストって言うより職人になりたいんですよ。
火ぃ点けてくれた人は、遠くてもまたわざわざ買いに来てくれたりします。飾ってるだけじゃわからん良さがあります。
手ぇ抜きたくないです。
嫌になる時もあります。ないっすか?
高知の職人シーンを盛り上げましょう。」
職人シーンかー。えいねえ。
伝統産業ってだけで職人と呼ばれゆう人達が忘れちゅう職人魂に触れた気がします。
またまた刺激。熱い話が聞けました。おじいちゃんが昔商店をやってたというお店。すごくいい感じです。昔ながらの店構えに古い棚、なんてことないショーケース。そこにカラフルなキャンドル達がとっても素敵にならんでました。その奥で熱い職人がものづくりに励んでました。
行くべきや。
ひとつ買って来ました。
1700円。
いつ火ぃ点けてやろうか考え中です。
サンダル買ってキャンドル買って、よい一日。
あ、財布空っぽや。
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月がでかくてこわいです。
昨日出会った人。その一。
若き経営者。いの町加田のキャンプ場入口でバリから輸入した家具や雑貨のお店をしている岡田さん。お店は『canggu』。
今月初めに、地元のまちかど市という会で初めて会いました。お店の名前と場所は知っちょったけど。
なので、昨日仁淀川を登るついでに寄ってみました。いい感じのサンダルをつい買ってしまいました。
それから少し話をしました。
まちかど市について、ネット通販について、一人で全部やる大変さについて。途中でキレイな奥さんがお店に来たので挨拶しました。
仁淀川を登る194号線沿いの6つのお店でこんなパンフレットを作ったそうです。
刺激になります。年下なのに経営者。頑張っちゅうなあ、負けられん、って思います。
最近こんな風に新しい頑張る人に会う機会が増えた気がします。なんか知らんけど自分から会いに行けゆう。人見知りする八方美人やのに。
鍛冶屋さんの仲間にしても商工会の青年部にしてもほとんど後継ぎ、二代目なのでこうやって自分で好きなこと見つけて自分で始めて頑張りゆう人は新鮮に映るし素敵に見えます。
かっこいいし、大変やろうし、うらやましい。
その後またそんなかっこいい人に会って来ました。さらに上流。
それはまた次回。
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昨日、搬入、展示して来ました。
ギャラリーを見てからずっとイメトレしてきましたが、やっぱりぼんやりとしか浮かんで来なくて、焦りながらも準備は進まず、範囲がわからないまま期末テストを受けさせられる感じで過ごして来ました。
慣れないパソコンも駆使しました。印刷しただけやけど。やっぱりパソコンは嫌いです。
逃げたくもなりましたが、昨日の新聞に「あすからはじまる展覧会」のコーナーに紹介されてたので、あ、やっぱり始まるがや、ってことで準備したものを持って行きました。朝9時半出発です。
台の位置を考えて移動して商品の並べ方考えて並べてだんだん形になってきて、やっと足りないものとか見えて来て。
一回帰って、お昼ご飯食べて、文字をいっぱい書いてもう一回ギャラリーに向かいました。
そしたら、半端な形の展示をすでに見てくれたお客様がいて、尾張小牧ナンバーの車のお姉さんに「素敵でした。」って言われて、ヒゲ剃っとけば良かったって思いながらも上機嫌でお礼を言って、書いて来た文字を貼り付けたり、その場でまた説明文書いたりしてなんとか仕上げました。
気がついたら7時になってました。
そんな感じで本日から始まりました。29日まで約1ヶ月間あるのでお暇な時があったら覗きに行ってみて下さい。
場所は伊野中学校近くのペーパーラボさん。
日曜日は休みです。
よろしくお願い致します。
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涼介の「涼太!!来い!!!」って声と、そこにパスを出したミッドフィルダーの姿に、ビデオを回しながらこっそり一人でうるうるしてました。昨日一番やばかった瞬間。
あのコンビかっこえい。
8月になりました。
予告してた展示会が近づいて来ました。知らないふりをしてきましたが、明後日から始まりそうです。
なので告知しときます。
展示会
鍛冶屋の仕事
『何でも打ちます。』
期間 8月5日(水)~29日(土)
場所 ペーパーラボ2Fギャラリー
時間 10:00~19:00
日曜休み
アクセス他、詳しくはこちら。ペーパーラボさんまで。
明日の高知新聞にも告知が出る予定。
とりあえずいろいろ展示するはずです。
見に行ってみてください。
この前、心が折れたって書きました。そしたらとっても遠くの方(宮城県)から励ましのメールをいただきました。
「うまくいかなくても、心まで折らないで。」って。
お礼のメールはしましたが、もう一度ここでもお礼言っときます。ありがとうございました。それから大袈裟に書き過ぎたことを反省してます。ご心配おかけしました。
もう平気です。確かにある方向へのモチベーションは萎えてしまいましたが、また別の方を向いて頑張って行こうと思っています。
かなり楽天的に出来ているのでこういう割り切りや切り替えは得意です。折れた心はもう生え替わりお日様向いてニョキニョキ伸びてます。梅雨は明けんけど。
でも、この楽天イーグルスな性格について、この前母に怒られました。
「もう少し危機感を持って仕事しなさい。あなたは甘い。」
のほほんと仕事してるように見えるのでしょう。一生懸命は好きやけど、あくせくするのは苦手です。
確かに甘いところはあると思います。でも慌てず手を抜かず丁寧に仕事してればなんとか生きて行けると思うがやけどなぁ。
むしろ、それしかないとすら思います。
やっぱり甘いか。
ぬるま湯の冥利と分別を知った二代目特有の脆く憎く持て余すほろ苦い悲しみ。
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