鍛冶屋日記

カテゴリー: 仕事

昔ながらのやり方で伝統を超えたい。

『てんこす』にショーケースを搬入してきました。
もろもろのいきさつはこちら

包丁、鋏、ナイフ、その他いろいろ並べてきました。

今までよりたくさんの品をより多くの人に見てもらえそうです。

でもちょっと殺風景。
POPも書いて張り付けんといかんね。

「切れる!」とか「すごい!」とか自分で言うのはあんまりかっこよろしくない気がするがよねぇ。
そんなことをある人に言ったら「切れる自信ないの?。あるなら言えるやん。」って言われましたけど…。

「made in TOSA」

…使い古されちゅう。

「鍛冶屋が叩いて鍛冶屋が砥いだ」

…完全にパクリです。

むずかしい。

誰かはさみ屋のキャッチコピーを考えてください。

キャッチーでグラマラスなやつ。大募集です。

よろしくお願いします。

高知駅前のブックオフカフェの女の子達が「冷たいドリンク、おいしいソフトクリームいかがですかー。」って声出しながら振り回す旗で自転車の人をなぐりそうになるところを目撃しました。

小さな女の子が走って落としたアイスクリンを三羽の鳩がガツガツ食べてました。あっという間に完食。食べ終わってから「俺が見つけたがやのにお前食うたにゃあー!」みたいな感じでケンカしてました。
鳩がアイスクリン食べるとは驚きです。

帯屋町筋ジュニア隊がステージでよさこいを披露した時に責任者らしい大人の方が県外のお客様への説明で「本祭では何十人で踊りますが、今日はその中から約13名でやってまいりました!」って紹介しました。
13くらいならちゃんと数えてくるべきです。

本日『とさてらす』でのイベント最終日、もう1日眺めに行ってきます。

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「アテネ経由ドイツ行き」を4年前に実現した貴重な存在である駒野友一という選手がフィーチャーされるのがなんだかうれしい。本人は不本意な形やろうけどね。けんどなにやらうれしい。

この度2ミリ程成長しました。鍛冶屋として。

理由はこちら

結果はこちら(買ってくれたお客さんのブログです)。

気に入ってもらえたようでうれしい。

そして本当にほっとしました。
心から。

自信になるね。

うれしいにゃあ。

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あ、始まっちゅう。ワールドカップ。

前回書いたお姉ちゃんのブログを見てはさみ屋を知ってくれた方から包丁のご注文をいただきました。ありがとうございます。

あのねぇ、なんだか感じたことのないプレッシャーを感じております。らしくない。

あんなにかっこよく紹介してもらって、それを読んでくれた方から欲しいと思ってもらえる。もちろん幸せ。

ベテランでも名人でも何でもない丁寧さだけが売りのひよこな鍛冶屋が一人でこだわって自分ができる目一杯の包丁作って、たまたまめぐりあって選んでくれた方を「おー、切れる!」って驚かせちゃろうと思って仕事しよった。

けんど今度はお姉ちゃんの紹介によって「良いものながやろうなぁ。」と思って選んでもらう。

プレッシャーってこれか。

もちろん今までもそう思って買ってくれた方もいっぱいおるがやろうけどね。
なんかちがうがよね。ひしひし音がする感じ。

まぁ、自分の力以上のことはできませんので今まで通りしっかり丁寧に作ります。

これクリアしたら2ミリくらいは成長できるような気がします。

うん、楽しもう。

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使わないものは捨てる。玄関に車輪のあるもの置いちゃダメ。金運にはパキラ。

風水とか気にしてみようかなぁ。
うん、またガラじゃないこと言いました。

「おんしゃあ仕事しゆうかや。」って声が聞こえてきそうなのでちょっと仕事のこと書きます。はさみ屋は鋏作ってますが今回は剣鉈の話。いわゆる狩猟用ナイフです。

ナイフの柄をカシューで塗ってカッコ良くしましたってことは以前書きました。これ。

初めて塗ったのはもう1年以上前です。
こんなの並べてるとナイフ好きのお客さんが教えてくれます。
「お、がんばって塗っちゅうにゃあ。あしゃあ柄に『とといと』っていう糸巻いちゅうぜよ。やってみいや。今度持ってきちゃらあ。」

わざわざ買って来てくれました。巻き方も教えてくれました。本当にありがたいことです。

やってみました。

カッコ良くなりました。

こういう技は本当にお客さんの方がよく知ってます。素直に聞くべし。

次は糸巻いてからカシューを塗っちゃろうと企んでます。
これは応用編。切り出しナイフにも巻いてみました。

あのおんちゃんが今度寄ってくれた時何て言ってくれるかなぁ。

楽しみです。

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7ヶ月振りの散髪。
今回のオーダーは「今風ショート。」

出来上がってからの美容師さんの言葉。

「いかん。さわやかになりすぎた。やっぱり2,3日風呂入ってないスタイリングで。」

なにはともあれめちゃくちゃさっぱりしました。

お肉屋さんから牛刀の直し依頼。

「柄は替えれる?」

洋包丁のビス止めのはり合わせた木の柄が剥がれてかけてました。

「和包丁の柄でよければ。」
「やっちょって。」

剥がれかけの木をはずし鉄の部分を削って中子(柄に差し込む部分)にして柄付け。
包丁が大きいのでスイカ包丁用の柄をつけました。

お渡しして一週間ほどしてから連絡が。

「柄が軽すぎて使いにくい。」

もともと付いてた柄との材質の違い。包丁も大きい(刃渡り30センチ以上)のでバランスが悪くなってます。

考えました。

「重りつけましょうか?」

「やってみて。このままじゃ使いにくうてしゃーない。」

真鍮の棒があったので柄の大きさに合わせて切って接着剤で貼り付けて、穴開けておしりから木ねじでとめました。それから柄に合わせて丸くすり落として磨いたらこんなになりました。

刃も研ぎ直して完成。

なんかかっこよくなった。

あとは使う時のバランス。

一週間くらい経ってからお電話いただきました。

「えい感じ。もう一つあるけどおんなじようにできる?」

もちろんです。

工夫成功。

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昨晩、土佐山田町にてホタルを見つけました。撮影に成功したので写真載せます。写真じゃなんのこっちゃわかりませんがふわふわいっぱい飛んでました。

新しい名刺を作りました。

自分で描いたはさみをいれました。

今までは名刺を持ち歩くことのない38歳でしたが、これからは無駄に配りそうなほど良い出来です。

はやく配りたいです。
でもいざ配るとなるとどこへ持って行けばいいのかわかりません。

よし、先着20000名様に名刺プレゼントキャンペーンします。 欲しい人は手を挙げて下さい。

100枚しか刷ってないけど。

まぁそれだけ気に入っちゅうってことです。
はしゃいですみません。

とりあえずがんばって持ち歩こう。

落馬した砂漠の民みたいに働いています。

『気づく→考える→実行する→やり抜く』

いつかテレビで聞いた成功のサイクル。

気づくことができたら実行まで行けることがわかった気はします。それが成功に向かってるかどうかはわかりませんが。

けど、やり抜くって難しいね。

なぜだかちょっとだけ成功とかしてみたいなぁ、とか思ってしまって少しだけ焦ったりしてる今日この頃。

うん、柄じゃないね。

あー、3ヶ月くらい仕事休んで刃物作ってみたいなぁ…。

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高知駅前の「とさてらす」隣のイベント広場で売ってきました。昨日の話です。今朝の高知新聞に出てます。22面参照。

あ、龍馬さん。花まみれ。

9時にイベントオープン。10時までの1時間で鋏、鋏、包丁ってパパパッて売れました。
いい調子、今日はどればぁ売れるがやお、って思ってたらパッタリ止まりました。
そんな売れない時間には慣れてるので包丁砥いだり隣の商工会青年部のみんなと話したりしてました。そしたら青年部副部長の宮地くんが「砥いでみたい。」って言ってくれたので少し講習して「やってみいやー。」

やってみたのを後で少し仕上げて青年部のブースで売ってたフルーツトマトを切ってみました。スパッていきました。よし。
それからまた宮地くんが

「釣りで使う糸を切りゆう鋏があるがやけど砥げる?100均で買ったやつながやけど。」

相手は100均なので手強いかもとは思ったけれど、車にあると言うので持って来てもらって荒砥をあててみました。切る対象である糸も持って来てくれたので砥ぐ前、砥ぎ後が試せます。グシャってなってたのがシャリって切れるようになりました。再び、よし。
参ったか100均、って感じ。この切れ味がいつまで保つかは100円でつくられたお前次第です。普通にお客さんに頼まれたら砥ぎ代は200円ってとこやね。

そんなことしてる間に朝10時から夕方5時まで売り上げゼロ。今日は終わりかー、朝だけやった、ちゃんと作務衣も着てきたのになー、って思ってたら宮地くんが動きました。

「これ下さい。」

包丁です。
ありがとうございます。
1000円引かせて頂きました。
そしたらそれから同じく青年部員の川村さんが買ってくれたり観光バスから降りてきたおんちゃんが包丁買ってくれたりして閉店前の1時間は朝の1時間以上に売れました。

実演の大事さと砥いで使うことを知ってもらうことの重要性をあらためて感じる一日になりました。

次の売り出しにはまな板とトマト持って行ってみよう。

そのうちナスとか魚とかひまわりとか持って行かんといかんなりそうです。

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「例のはさみで…。」
いい響きです。
そう言われるようなものをこれからも作るべく頑張っていこうと思いました。

予告
5月16日(日)
土佐・龍馬であい博メイン会場イベント広場にて刃物売ります。高知駅前のとさてらすの隣です。

いの町商工会青年部の事業でイベント広場を使っていの町のPR。その中のひとつのブースを使ってよし、ってことで売りに行きます。はさみ屋にとっては今年の上半期最大のイベント、そんな位置付けです。

もちろん砥石も持って行きますので「ブログ見たよ。」ってささやいてくれたら包丁一丁無料で研ぐことにしよう、ってことを思いつきました。包丁切れんなっちゅう人はお家の包丁持って高知観光に来て下さい。
高知への観光客の増大に寄与してしまいそうです。いいアイデアや。200人ばぁ来たらどうしよう。まぁ、そん時は逃げることにします。

もちろん高知の方でもいのの方でもかまいませんのでご遠慮なくささやいて下さい。つぶやいてくれてもよしとします。

買いに来てくれてもかまんがやけどね。

以上、イベント予告でした。

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