鍛冶屋日記

カテゴリー: イベント・売り出し

今日は県産品アンテナショップ『てんこす』さんのオープン3周年記念『こじゃんと感謝祭』に出店。

周りの出店者さんを巡ってあぐり窪川さんの豚まん食って、お隣粘土作家さんのぼうしパンストラップを買って(涼太に入試お疲れ様プレゼント)、

反対隣の土佐町のお菓子屋さんで龍馬焼きを買って、山北から来た菓子工房なっちゃるさんでお芋のプレッツェルを買って、高知アイスさんの雪どけフロマージュをお土産に買いました。

包丁がひとつ売れました。寒かったです。
明日も行きます。

帰ってfacebookを覗くといの町の洗濯職人(クリーニング屋)さんが窪川へドライブして豚まん食べたって書いてました。
俺、中央公園でおんなじ豚まん食った。やるにゃあ、あぐり窪川。

窪川の人達がいのと中央公園で同じ日にはさみ屋の刃物を買う日が来ることを目標にしたいと思います。

明日もう1日がんばります。

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昨日は新年一発目のおかみさん市。

寒い。早くあったかくならんろうか。

立ち止まったあるご夫婦に声を掛けられました。

「南国市で毎週土曜市やりゆうがやけど、出てみんかえ?立ち上げたばっかりやけど、やる気のあるお店しか出てないき。」

スカウトされた。
主催者側の方やね。

土曜日は作る時間に当てるべきで毎週はきついし、種蒔き過ぎ注意って言ったばっかりなので今は出られません。
けれどスカウトされたのはうれしい。

「まぁ、一回見に来てや。」

見学に行きたい。
んで、七色ロードにスカウトしたりして。

こういう定期市やイベントにお客さんとして行ってみたいなぁ。主催者側の目でも見てみたい。日曜市すら歩いたことないし。

チャンスを窺おう。

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「上司」になってみたいです。課長とか。

先日、商工会さんから電話がありました。

「12月23日空いてない?吾北で林業組合のイベントがあるけど、出店しませんか?」

「出ます。」

これで年末まで休み無しが決定。

12月2日(日)
七色ロード(いの町商店街)

9日(日)
ZAKURIのイベント(土佐山田)

16日(日)
おかみさん市(帯屋町)

23日(日)
吾北

本当に上手に放り込んでくれます。

「時間が自由になる人は忙しくなる!」ってことにようやく気づき始めました。

とりあえずは今度の日曜日の『七色ロード』。

主催者側の立ち位置もあるので成功させたい。みんなでがんばって準備してます。まだまだしなければならないこともいっぱいあります。
もう、自分とこの売り上げなんて考えてなかったりして。

晴れますように。
(週間天気予報では降水確率50%…)
雨を引き寄せる『七色チーム』本領発揮。

もう一回言います。

「晴れますように。」

遊びに来てください。

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「スランプ、スランプ言ってる人ほど絶好調の時がない。」

先週ラジオでFM高知の岡本さんが言ってた教訓。
聞いた瞬間ニヤリとさせられたけどじわじわ染みて来ました。気をつけよう。

日曜日は毎月一度の帯屋町での売り出し&砥ぎ直し。

知り合いの鍛冶屋さんが通りかかって声をかけてくれました。
「売れゆうかえ?」
「今日はまだ売れてない。砥ぎ直しばっかり。」
「そりゃ、合わんねえ…。」

合わんがやろか?
確かにその一日だけ見れば休み削ってなかなか売れんのに商品並べて立ちっぱなしで包丁砥ぎ直して500円ずつもらう。合わんねぇ。そう考えたら俺、合わんことばっかりやりゆう気がします。

それから一人の男の人に「こんにちは。」って声を掛けられました。

「ん?誰?」って戸惑ってたら

「キリンです!」

うれしいなぁ…。
刃物まつりでナイフを買ってくれたキリンさん。通りかかって声を掛けてくれる。本当にうれしい。気付けなくてごめんなさい。
詳しい理由はこちら

合う合わんじゃなくてこういうことやろ、って自分で納得。

そのあと、一人の若い奥様が包丁を見てくれてました。
「さっき試し切りしたんですけど、どれもあの切れ味ですか?」

「はい。全部この砥石で僕が同じように仕上げてますので。」

「じゃあ、これ下さい!」

「ありがとうございます。」

「テレビに出てましたよね?」

「あ、はい!出ました。昨日。」

「やっぱり。ちょうど包丁欲しいなぁって思ってたんですよ。」

たまたま包丁欲しいと思ってる人が、たまたまテレビではさみ屋を見てくれて、その翌日にたまたま帯屋町でそのはさみ屋のお店を見つける。試し切りがあるのでキュウリを切ってみる。切れた。だから買う。

細い細い糸やけどその細い細い糸を出来るだけたくさんの方向に撒き散らす。

んで、すごい確率で繋がった糸を商品の力やらアフターフォローやら自分の応対で少しずつでも太くして行く。

それでえいでね。

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刃物まつりでうれしかったことその二。

大学生くらいに見える若いカップルが紐巻きナイフに立ち止まりました。こんなやつ。

女の子の方が木工細工か竹細工に使いたいらしい。

いろいろ説明して、じっくり見てもらって、また他のお店に旅立って、あちこちの刃物屋さんをぐるっと回ってからまた戻って来てくれました。

「よし!たぶん買ってもらえるぞ、あとはどれにするかやね。」って感じになりました。

でも、なかなか決まりません。
そこで彼女の雰囲気を感じ取ります。

「形はこれがいいけれど、紐の色はあっちがかわいい。」

使い勝手をとるか、見た目をとるか。どちらを妥協してどちらを優先するか。悩んでる様子。

ふと紐のストックを持って来てることを思い出し、声を掛けます。

「もしあれやったら、紐を巻き替えようか?」

「本当ですか!?」

「うん。紐持って来ちゅうき替えれるで。」

「じゃあ、このナイフにこの緑の紐でお願いします!」

メーカーやきね。
その紐全部俺が巻いたやつやきね。
時間さえもらえたら外して巻き直すなんて簡単なことです。

自分の用途に合う形にお気に入りの色の紐が巻かれたナイフを買ってもらうことが出来ました。

うれしそうな笑顔が見れてよかったです。

可能な限りお客様のご要望に添ったものを提供する。そのために出来ることはする。
(もちろん出来ないこともあるけれど。)

これもまた作り手の喜び。

こういうのを糧にまた日常の仕事です。
ちょっと疲れた。

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脇から入りたがってる車に道を譲ったらその車が青森ナンバーで「いいことした感」2倍。

刃物まつりでうれしかったことその一。

初日の土曜日の朝、商品並べて準備が整ったところで「よし!ビール!」って思って酒屋さんのブースに行ってキリンやアサヒやノンアルコールが氷水にプカプカしてる中「ラガーください!」って朝一で飲みました。そして、もう一本おかわり。

その後、お昼過ぎだったと思います。
一人男性がカシューナイフを見つめてたので声を掛けました。
作った本人お気に入りのナイフ。こんなやつ。

「どうぞ持ってみてくださいね。」

「いいっすねぇ…。ちょっと仕事しながら考えます。」

「ん?」

「僕、松尾酒造さんのブースにお手伝いに来てるKIRINの人間なんですよ。迷うことなく『ラガー!』って言ってくれてうれしかったです。」

はさみ屋Tシャツと頭に巻いたタオルで「はさみ屋」=「ラガーの人」って認識されてたみたいです。朝一やったし。
そんで、そのラガーの人が刃物を売ってるブースを見つけて覗いてみたらしい。

「やっぱりこれ買います!」

「ありがとうございます。」

これもブランド背負って動く意味にちがいない。

僕がドライ派やっても買ってもらえたろうか。
そう考えると引きが強いね。

ビールを飲んだらナイフが売れた。素晴らしい。

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現在、県内各地で『土佐の豊穣祭』が開催されてます。

あちこちの既存の秋祭りを「食」に注目して連動させて売り出す作戦。

この前いのの仲間とコローザを焼いた『神楽と鮎と酒に酔う』も、毎年出店してる土佐山田の『刃物まつり』も組み込まれてます。

豊穣祭の中の2つのイベント(仁淀川と物部川)に出店者として出るやつもなかなかおらんろ、って意味の無い小さな優越感を感じておりました。

そんな中、はさみ屋の品を並べてもらってる高知のアンテナショップ『てんこす』さんに納品に行くとスタッフさんに声を掛けられました。

「笹岡さん、20日・21日空いてませんか?」

「何があるんですか?」

「帯屋町でやる豊穣祭に出ませんか?」

「その土日は刃物まつりに出るがですよー。」

「あー、そうか、残念。」

「また何かあったら声掛けてください。」

って帰って来ましたが、本当に残念。
かぶってなければ出るのに。豊穣祭3つ目やったのに。連動してるくせになんで2つが同時開催ながよ。

打率、打点は穫ったけどホームランはあと2本足りんかった、手が届くとこにあったのに、って気分。

でも、そういう風に「イベントあるけど出ませんか?」って声を掛けてくれたことがとってもうれしかったです。
取引先全部に一斉に打診した訳でなく、たまたま来たはさみ屋を見つけて「こいつなら出るかも!」って思ってくれたにちがいない。
(あちこち打診して断られて最後の方にやっと順番が回って来ただけかもしれんけど。勝手に良い方向に考えるのが得意です。)

チャンスの度に顔出してればこういう風にまた次のチャンスを与えてくれる人に出会えますき。それがうれしい。
何か伝わりづらいかもしれんけどめちゃくちゃうれしい出来事でした。

さらに昨日、帯屋町のおかみさん市で包丁砥いでたらお世話役の方にも誘われました。

「笹岡くん、来週も来れん?」

「刃物まつりが…。」

「そっちはお父さんに行かせてこっちに来たら?」

「そういうわけにも…。」

またまた残念、そしてうれしい。

俺、もう一人おらんかにゃあ…。

来年はお街の豊穣祭と刃物まつりの日程をずらして開催してください。

トリプルクラウン目指します。

「最近ブログの更新がないにゃあ。」って人はfacebookにおる!の法則。

予告通り岡山の『京橋朝市』行って来ました。

仁淀川流域の市町村からトマト屋さんや和紙屋さんや役場の方々と一緒に行ったのだけれど朝3時半にホテルのロビーに集合なのに、起きたら3時25分でした。
歯磨きしながらタバコ吸いながら顔を洗って10分遅刻。ごめんなさい。

会場は昨年同様すごい人出。

朝の5時からお客さんが来て包丁が売れる。
6時でこの有り様。

その後ピークを過ぎてお客さんもまばらになった9時頃にうれしいエピソード。

お隣のブースが鳥取米子から来た魚屋さん。日本海のノドグロやサバやイカが飛ぶように売れていきます。

お客さんとのやり取りが聞こえて来ました。

「おっちゃんが捌いてくれたら買う。」

「包丁がないわー。」

口を出してみる。

「ここにありますよー。」

買ってくれ、ではありません。うちには試し切り用の自由な包丁が存在します。

魚屋さんも遠慮してましたが、(魚捌く出刃包丁ではなく万能包丁だけれど)進んで貸し出し。

流れに乗ってはみたもののプロに使ってもらってどういう反応かちょっとドキドキ。

見事な包丁捌きでサバの頭が落とされてあっという間にブロックになりイカの皮が剥がれます。

「切れる切れる!切れすぎる!」

って言ってもらえました。

後で見てみると刃の薄い万能包丁なのでやっぱり骨に当たったであろう所は少しダメージを受けてましたが欠けることなく帰って来ました。
(骨切る時は出刃包丁でお願いします。)

魚屋さんと刃物屋のコラボレーション。
すごいアピールになる!

もっといろんなところで使えんかにゃあ…。

考えてみよう。

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土曜日は『仁淀川・神楽と鮎と酒に酔う』で「コローザ」焼いて来ました。あんまり働いてないけれど。みんな働き者で助かります。

評価も売れ行きもまずまずながら途中から雨になり目標数量完売ならず。

計算すると収支はチャラ。
道具揃えた分だけ赤が出たかも。
残りをみんなで分けた分(コローザ10コ)が日当です。
稼ぐって難しい…。

でも、またきっとどこかで焼くので食べに来てください。コローザの逆襲、ご期待ください。

売れた売れんは別にして初めて体験した『神楽と鮎と酒に酔う』なるイベントは素敵でした。

河原で過ごすのんびり土曜日の午後。
昼間っから飲むビール。
日が暮れると灯る約1000個の竹灯り。
暗闇の川を下ってくる4隻の舟の上で揺れる松明、火振り漁。
神楽は見れず。

いろいろ非日常。幻想的でした。

涼しくなった秋の夕暮れから夜にかけての素晴らしいイベントでした。

未体験な方は来年こそ是非。

お薦めです。

昨日帯屋町で売ってると県外から来たらしい制服姿の女子高校生のグループに声をかけられました。

「このあたりであたしたちが気兼ねなくごはん食べれるとこないですか?」

たしかに見回すと土佐料理とかカツオのタタキとか高校生は入りづらいお店が目につくエリアです。
角にあるお好み焼き屋さん『はこべ』を紹介したら帰りに寄ってくれて

「ありがとうございました。これ使ってください。」
ってお好み焼き屋さんの割引券をくれました。

「どっから来たが?」

「愛媛です。」

「そっか。また来てよー。」

かわいらしい。
彼女たちが大人になって高知に旅行に来てはさみ屋が帯屋町で包丁砥ぎよったら懐かしさに負けてひとつくらい買ってくれるはず。続けよう。高知旅行が第一日曜でありますように。

その後、一人の外国人さんに声を掛けられました。

「私のグランドファーザーもナイフメーカーしてました。ナイフだけでなく他にもアックスとかいろんなツールを作ってました。懐かしいです。」

野鍛冶やね。

「どこですか?国は。」

「チェコスロバキアです。」

おるね、鍛冶職人、世界に。

外国人の方と話してアヒアンのことを思い出しました。元気かなぁ。

あれからもう2ヶ月かー。

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