鍛冶屋日記

カテゴリー: 職人ミーティング

今回のテレビ取材、2日間密着って書きましたが、その後『職人イドバタミーティング』と『おかみさん市』の様子まで撮影に来てくれました。
なので普段一緒に町でいろいろやってる仲間や帯屋町で通りかかった同級生達の映像も映るかもしれません。

どうして僕のところに取材に来てくれたのか、ディレクターさんが教えてくれました。

「笹岡さんがただ鋏を作る職人ですってだけなら来てません。笹岡さんを見つけて調べていく中で『職人イドバタミーティング』って何?って思ったから来てみたくなったんです。ブログ読んだらお仕事もすごく忙しそうなのになぜ地域の活動もやってるのか、って。」

このブログまで読んでくれて「この人忙しいって言いながら余計なこといっぱいやりゆうにゃあ。話聞きに行ってみよう。」ってことですね。

なぜやるのか考えてみる。
好きだから。
地域が好きってことより、そんなことやってる自分が好きだから。
町の活動に限らず、バニーアイズやら同窓会やら、あちこちいろんなところに居場所があるのだけれど、そこにいる人たちとの時間が好きだから。

参加するのが好きで、きちんと参加してたらだんだん役割とか役職が付いてきたりします。
役割が降りかかって来た時に考えるのは、やるのとやらんのと「どっちがカッコいいか」もうそれだけが基準。
誰かがやらんといかん時に誰かが手を上げるのを下向いて待つのと、最初に手を上げるのはどっちがカッコいいか。PTAの役員決める時と一緒です。

カッコいいと思う方を選んだら、大変な時もあるけれど、時々必ず充実の時や感動の一瞬が訪れます。
横から見て何の行動も起こすことなく批判や文句言うだけの人には絶対味わうことの出来ない感動が。

先週も一人仕事場でうれしくて泣きました。「あー、やり続けてきてよかったなぁ」って。やめられません。

だから誰かのためとか地域のためとかじゃなくて自分のため。自分が楽しむため、うれしくなるため、泣くため。

余計なことばっかりしゆうけれど、それがいろんなところで仕事に繋がったり。って言うより必ず仕事にも繋がる恵まれた職業。同窓会の幹事をやって、いくつ包丁が売れたかわかりません。ありがたいことです。生活に密着した道具を作りゆうラッキーさ。大工さんが同じことやっても家の注文なんていくつもないはず。ん?それでも一つがデカいから数は少なくてもいいのか。

そんな訳で工場にじっとしていられない鍛冶屋は、これからも余計なこともしっかりやっていきたいと思います。

それでテレビの取材が来てくれたりするがやき、本当にラッキー。

「大切なのは安請け合い」

先週土曜日は佐賀県有田町からいの町へのお客様。

5月のG.W.に有田の陶器市へ出張した時にお世話になった陶山神社の宮司さんと、その時一緒に出会った大学生2人。この時ね。

陶山神社の境内にいの町のパンフレットを持ち込んで見てもらいながらの雑談の中で軽く言った一言。

「今度は宮司さんがいのへ来てくださいよー。」
「そうですね!夏に行きます!」

4ヶ月で実現。

いわゆる口約束ってやつをきちんと実現出来る人、好きです。

そんな素敵な宮司さんと、大学で地域活性化を学びながら有田の町と関わっている学生さん2人が高知へいのへ来てくれました。

そんな訳でいの町観光大使はおもてなしとは何か、頭を巡らす。

いろんな人のアドバイスを聞いて、まちあるきガイドさんをお願いして商店街を散策コースに決定。
普段行き来している場所でも裏路地の秘密や昔の写真と今の風景を見比べながらの町歩きは楽しかったです。お客さんである若い大学生から新しい視点での商店街の魅力も発見してもらったり。

それから少し仁淀川を車で登って川の美しさやゆったり流れる時間や沈下橋を自慢。

夜はこの3人の県外からのお客様を交えての『職人イドバタミーティング・番外編』。
古民家に住む友達に会場をお借りして家主がいないうちから飲み会です。

高知にいらっしゃる前の宮司さんからのメッセージ。

「遊びに行くというより、現地の方との交流を通じて見識を深める事を目的に行きます。笹岡さんのお仲間ともお話が出来たら光栄です!」

この一言で急遽ミーティング開催決定。
美味しいものを食べてもらうより、いつも一緒に頑張ってるみんなに会ってもらいたい、会わせたい。実現。

有田焼という伝統工芸を持つ町の現状・厳しさ・希望。
その真ん中で頑張る宮司さん。
それにがっつり関わりながら現場で学ぶ学生さん。

熱い熱い夜は更ける。
素敵なミーティングになりました。

何よりうれしかったのは声をかけたいの町が誇る若き職人さんがみんな出て来てくれたこと。
都合で遅れて来るメンバー、早く帰らなければならなかったメンバーもいるけれど、急なお誘いにも関わらずしっかり顔出してくれた。

これはうれしかったなぁ。
みんなのおかげでなかなかのおもてなしが出来たと思います。ありがとう。

それから後に合流してくれた会場家主のとっしゃんにも感謝です。
場所があるって大事やね。本当ありがとう。

こんな感じでいの町観光大使、使命を果たす。

宮田さん、水上くん、中村くん、また来てください。いつでもお待ちしております。

その前にこっちからまた有田に行くけどね。
その時はよろしくお願いします!

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